茶道具の作成
去年の暮にいくつかをまとめて依頼されたうちの一つがこれです
何の変哲もないものですがちゃんとお茶の世界では名前(寒雲卓(かんうんじょく)と言います)がついています。柱の部分は本来赤松皮付丸太で作るもののようですが、これに合うものを探すのは難しいため、黒っぽい色のブラックウォールナットで代用してもよい、との許可を得て作成しました。棚板は、白っぽい色なのでホワイトアッシュにし、使う時だけ組み立て式のものにしました。
茶道具は丁寧に扱うのが基本なので、強度が要求されないとは言え、あまりにグラグラするのは問題なので、注意してほぞ穴を作りました。
出来上がった時は、あまりに簡素なものなので気に入ってもらえるかと心配しましたが、写真にあるように茶道具をきちんと置くと洒落た感じに一変したので驚きました。
背後にある、木製の屏風(風炉先屏風)も以前作製したもので、気を利かせて置いて下さったようです。作成者冥利に尽きる1枚の写真です。
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