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 6年前、会社の移転に伴って神戸に引っ越しをしました。ごく小さいころから、小学校の1年生まで暮らした親しみのある街です。

 引っ越しに伴って、有り合わせの材料でTV台を作って間に合わせていましたが、折角自分で家具を作れるようになったのだから、とTV台を作ることにしました。

​ 右に示すようなスケッチを描いて妻に相談すると、快諾が得られたので、喜び勇んで作成に取り掛かりました。最初は、ウォールナットのような黒っぽい材料を考えていましたが、部屋の中の家具のほとんどが、いわゆる薄茶色なので、それに合わせたら、という助言に従ってホワイトオークを使うことにしました。

 側面も板にしてしまうと、重い感じになるし、実際に重くなることから桟にすることにし、上のほうを少し小さくすれば圧迫感もなくなるのではないかと考えたものです。

 実際に制作にかかると、桟を作るためにホゾとホゾ穴(桟を棚板に接合させる部分)がなんと80か所にもなることが分かりました。勿論そんなことは設計図を書けばわかることですが、最初のスケッチではすごく簡単に書けてしまうので、少し驚いてしまいました。

​ 写真は、桟の部分が揃った時のものです。ほぞ穴は、ノミで掘るので、出来上がった時には手の平に、金槌によるタコができてしまったほどです。

 約二か月で作り上げることができました。高さが150㎝あるので、上下部分を分けて神戸の自宅へ運び入れ、自宅で最後の仕上げをしました。

​ いくつかの修正をしながらですが、当初のイメージに合ったものが出来上がり、自己満足に浸っています。

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