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椅子について

この椅子は四方転びです。脚部が、座面に対して直角になっているのではなく、少し末広がりになっています。こうすることで見た目にも、座った時にも安定感が増します。

 しかし、作成する場合には切断面が直角ではなく、また、組み合わせる位置も三角関数(学校で習った、サイン、コサイン、タンジェントです)が絡むややこしいものになります。

 どうすればよいか頭を悩ましていた時に、沖縄で木工教室をしておられる方が、これらを一気に解決してくれるエクセルを使ったプログラムを公開しているのを見つけました。(木工教室・家具製作 Moku(モク))非常に使いやすく、また、わかりやすい解説書がついていて、これを利用して母が欲しがっていたストゥールを作りました。

 色の薄い部分は、ホワイトオークを、茶色の濃い部分はブラックウォールナットを使っています。座面は、5枚の板をはぎ合わせてあります。

 ほぞ(木を組み合わせる為の細工部分)の楔にもウォールナットを使って、アクセントにしました。

 組み立てる前は下の様になっています。本組をして、ウォールナットの楔を打ち込んで固定し、オイルフィニッシュで磨いて完成です。 

 年を取って少し力が弱くなった父には、簡単に動かせるように座面も脚部も薄く、そして細めの軽いものを作りました。

 また、腰を掛けて転ばないように、だいぶ末広がりにしました。

 丸テーブルに合わせて作ったベンチです。作るまでは、木の座面では座った時に痛いのでは、と心配していましたが不思議に柔らかく感じます。(材質はオークなので柔らかくはないはずなのに・・・)

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