お遍路さん
長年の夢だったお遍路さんに行きました。5月の連休明けの6日から24日までの約3週間。1番札所の霊山寺から初めて、急峻な山道の上り下りを繰り返す焼山寺への遍路転がし(お遍路さん泣かせなのでこう呼ばれている)などをめぐり、室戸岬、高知を経て今回は37番札所の岩本寺の少し先、土佐佐賀の駅までの約500キロの道のりでした。
朝6時あるいは6時半に朝食をとり、7時にはお遍路宿を出発します。休憩を入れて、平均すると1時間に4キロのペースでゆっくり歩きます。多くのお遍路さんは同じ方向に(1番から88番札所を目指す)歩いているので、出会うお遍路さんは少なく、勿論山道では地元の人も歩いておらず、焼山寺へお参りした日に出会った人は、お寺の境内であった人を除けばたった一人だけでした。それでも、ところどころにある道標を見るたびに勇気づけられて歩きとおす事が出来ました。
一番印象に残ったのは、室戸岬にある最御崎寺(ほつみさきじ)への道のりで、1日約37キロ近くを歩きました。道程の2/3くらいの間はずっと左手に、真っ青な海を水平線まで見通す事が出来、右手には、崖が海岸線まで迫っていました。
写真はその途中に、室戸岬の方角を取ったもので、最先端に見える岬のすぐ裏側が室戸岬でした。こんなに遠くに見えるにもかかわらず、とことこと歩いているとその日のうちについてしまうのですから、我ながら驚きました。まさに継続は力なり、です。