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椅子の化粧直し

 家内の友人から、椅子の背もたれが壊れているのだけれど直るかしら、との問い合わせがありました。見てみないと直せるものかわからないので一回見せてもらいにお宅に伺いました。

 楢かオークできちんと作られた椅子で、年季が入っているので塗料の一部と座面の布が少し傷んでいましたが、十分に直せそうだったので、引き取って、背もたれの板をオークで作り直し、塗料を全部はがしたうえで塗りなおしました。

 座面の布は、ご自身で気に入ったものを購入してもらい、それに張り替えました。修理していると、職人さんが残した番号などが見つかり、どうも日本ではなく欧米のどこかで作られたもののようでした。​そう思って見ると、デザインは何となく日本ではない雰囲気が漂っていて、とてもお洒落な感じでした。

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​ 時間はかかりましたが、それらの作業はこれまで気がつかなかった椅子の作り方の過程を後追いでき、先人たちの工夫の跡を楽しみました。

 型が出来上がれば、朝から晩までゴリゴリ、ガタガタです

 約二か月弱で作り上げることができました。座面の高さや傾きなどは、家にある椅子や、実際に座ってみた感じで調節して、1回目の試作品としてはまずまずの出来だと自己満足。早速乾杯をした午後でした。

​ 右奥に見えるのが、今回の作成のきっかけとなった子供用ウィンザーチェアーです。

​ このチェアは評判が良く、結局4脚作成することになりました。

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