少し自己紹介を (1) 木工を始めた頃
中学校のころ、一緒に住んでいた祖父に教えてもらって自分用の本棚を作ったのが、木工を始めたきっかけでした。
近くにある材木屋さんに、ラワン材の板を買いに行き、家にあった鋸で木を切り始めましたが、もちろん真っ直ぐにも、直角にも切ることができませんでした。見かねた祖父が、木の箱を探し出してきて、「これに沿わせて切ると、真っ直ぐに切ることができる。」と教えてくれました。上手にできた訳ではありませんでしたが、自分で好きなようにできたのがうれしく、ずいぶん長い間その本棚を使っていました。
結婚してから、様々な家具が必要になるようになったので、東急ハンズで木を購入、切断してもらい、食器収納台、三面鏡、子供の勉強机などを作っては楽しんでいました。(この写真は、20年ほど前に作った食器収納台です。抽斗を全部引き出せるようなレールを付け、ナラの集成材で作成しました。これはまだ現役で、毎日役立ってくれています)
本業は、製薬会社の研究員で、毎日実験室で様々な医薬品候補を作っていましたから、もともと何かを作るのが好きな性格なのでしょう。その会社員生活もそろそろ終わりが見えかけたとき、大阪南港近くにある木工を本格的に教えてもらえる木工教室『木金館 いろは塾』を見つけました。